本作の主人公
かつての相棒の妹「芽衣」を社長とする『(株)中山＆木戸探偵事務所』の雇われ探偵

柴田の依頼により訪れた「幻夢館」にて惨劇に巻き込まれるも炎上する館から「望」と共に脱出、無事生還する

三ヶ月後の現在は芽衣・望と共に探偵事務所を切り盛りしながら悠々自適に暮らしている
館の一件以降、望とは相思相愛の仲で、お互い身体を求め合っている

束縛される事を嫌い、一見寡黙ではあるものの、自身が大事にしている物事に大しては妥協無く行動出来る潔さも併せ持つ

中小路家に仕えていたメイド
三ヶ月前に起こった「幻夢館」での悲劇より助けられて以来、木戸と芽衣と共に探偵事務所に住み込みで働いている

木戸とは相思相愛の仲で、お互い身体を求め合っている

天涯孤独の身で幻夢館に住み込みで働いていたため、一般常識にかける場面もしばしば。また、性に関して基本的には純真だが、男女分け隔てることなく相手をすることもできる

自分を犠牲にしても他人を気遣う心の持ち主で、共に暮らす芽衣の気持ちに気付いてしまい、木戸との関係を断ち切ることを決意する

それが新たなる物語の始まりになるとは知る由もなかった…

木戸の仕事上のパートナー
『(株)中山＆木戸探偵事務所』のオーナー社長で木戸とは死んだ兄を通しての古い知り合い

幻夢館の事件の際は木戸を影からサポートしていたため、直接事件に絡んでいた訳ではないのだが、木戸が連れて来た望に二つ返事で事務所での住み込みを許可するなど、面倒見はよい

実は男性経験がなく処女

木戸には仕事仲間以上の感情を抱いているものの、告げられずにいるが…

綾乃の家庭教師として、中小路家に住み込んでいた女性。
中小路先代当主「中小路佐兵衛」の非嫡子であるため、今田の父親に預けられ、息子の今田とは義理の兄妹となる

幼い頃より義父、義兄に性的虐待を受け育った上、一緒に逃げてくれた恋人をも亡くした事により、中小路家に復讐することを決意。幻夢館にやってきていた
しかし、復讐相手である佐兵衛は「好きにするがいい…」と不思議な笑みを浮かべる。犯行準備のため今田を館に呼び出すも、佐兵衛は願いを遂げる前に死亡してしまう

復讐心が消えかけていたものの、木戸が「あやの」と「綾乃」を統合させ、１人の人間として成立させる事により、佐兵衛が認めた「中小路家の跡取り」が完成する事を屈辱と感じ再度犯行を決意。最終的には館に火を放ち、すべてを炎に飲み込ませる

館崩壊の際に生死も分からないまま行方不明になっていたのだが…

中小路家当主であり、三ヶ月前に起こった幻夢館の惨劇の中心人物
中小路性であるが実は執事である「柴田」の実子

先代当主佐兵衛の性的虐待により「大人びた綾乃」と「子供のようなあやの」という２つの人格を持っていた
木戸が受けた依頼は元々この２つの人格を統合する事であった

「綾乃」は木戸、望を利用し「あやの」を殺して自分を統合するために一計を案じるも、柴田、薫らの妨害により失敗
館崩壊と共に生死も分からないまま行方不明になる

中小路家でお抱え運転手として働いていた
醜悪で品性下劣
また、性行為はもっぱらアナルを犯すという特異な性癖をもつ

薫とは義理の兄妹で、父親と共に性的暴力をふるっていた

三ヶ月前には綾乃の命令で館を訪れた木戸、薫を陥れ、望を陵辱していたが、館の炎上と共に生死不明のまま行方不明となる

中小路家に仕えていた執事
チンピラだった頃、先代当主「中小路佐兵衛」に拾われるも、彼の最初の妻「綾乃」と不倫をする。結果、綾乃は中小路家を追われ自殺
それを逆恨みした柴田は佐兵衛の四番目の妻の処女を奪い「綾乃」を身ごもらせる

怒る佐兵衛は幻夢館を手に入れ、屋根裏部屋に妻を幽閉
柴田は館と共に管理させられていたが、ほどなくして妻も自殺してしまう

多重人格者である綾乃が自分を統合する処置を行う際に妨害
綾乃の殺害を謀り、最後は猟銃で自殺、館と共に炎へと包まれる

・中小路　佐兵衛（本作未登場）

今は亡き中小路家先代当主で幻夢館の持ち主

中小路家の名前欲しさに中小路令嬢と結婚、その後離婚し３度の結婚をしている

また愛人として薫の母親も囲っていたが、妊娠が分かり次第、財産を独り占めしたかった佐兵衛は彼女を捨て、薫と共に当時お抱え運転手であった今田の父へと預ける

幼い娘にすら性的虐待を行うような卑劣漢であり、綾乃が二重人格となった原因となっている

木戸が幻夢館を訪れたときはすでに死亡していたが、彼が残した爪痕は多くの人達の心に傷を与えていた